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生活

熱帯魚用ヒーターで火災の可能性も!火事になる原因や対策まとめ

熱帯魚用ヒーターで火災の可能性も!火事になる原因や対策まとめ

家の中でも自然を感じられるアクアリウムにファンは多いのではないでしょうか。

涼しげに水の中を泳ぐ姿に癒しを感じたり、繁殖してベビーの姿が見られたりすると、とても可愛いと感じますよね。

そんな観賞魚飼育に欠かせない熱帯魚用ヒーターですが、使用方法によっては火災の可能性があるということをご存じですか?

熱帯魚用ヒーターは水中にあるのに、火災のイメージとは遠い感じがしますよね。

今回は熱帯魚用ヒーターが原因となって火災が発生してしまう可能性や、その原因、対策をまとめてご紹介します。

この記事を読むと安全にアクアリウムを楽しむ方法が分かりますよ!

熱帯魚用ヒーターで火災の可能性も!原因は空焚き

私たちの生活に癒しを与えてくれるアクアリウム。

アクアライフには必須の熱帯魚用ヒーターの使用方法によっては、火災の可能性もあるということをあなたはご存じでしたか?

東京消防庁によると、平成19年から平成28年の10年間の間に、観賞魚用ヒーターから発生した火災54件もあるそうです。

なぜ熱帯魚用ヒーターから火災が起きてしまう可能性があるのか調べてみたところ、2つの原因があることが分かりました。

状況①掃除で水から出した時

1つ目の原因は水槽のお手入れなどの際に電源を切らずにヒーターを取り出し、可燃物の近くにそのまま置き忘れてしまうということです。

東京消防庁の行った実験では、空焚き状態のヒーターは通電してから約3分後表面温度が700度以上に達する、ということが判明しました。

この実験ではヒーター以外にも温度を制御するサーモスタットが配置されていましたが、熱伝導の差によりサーモスタット付近の温度は約30度までしか上がらなかったそうです。

約30度までしか上がらないのであれば、サーモスタットは異常な温度上昇を察知できず作動しないのもうなずけますね。

魚に良かれと思って行う水槽掃除で火事になってしまうなんて、とても恐ろしいことです。

状況②水位の減少

2つ目の原因は気づかないうちに水槽の水が少なくなり、ヒーターが空気中に露出してしまうことです。

意図せず空焚き状態になってしまって、ヒーターと接していた部分から出火してしまうのが原因だそうです。

外出や旅行などで少しの間留守にしている間に火事になってしまったら、と思うととても怖いですよね。

私の家にも水槽が2つあり、ベタを飼育している水槽は空気の出入りを考え、ぴっちりとはまるようなフタはしていません。

そのベタの水槽では、冬場空気が乾燥している時期に特に水位が減りやすいことを実感していました。

忙しい毎日の中で気を付けてはいるものの、いつの間にかグッと水位が下がっていることも…。

水槽の水位が下がってヒーターが露出してしまうことで「なんとなく良くないのかな」という意識が私にもあったため、魚の様子を見つつ足し水をして水位を増やす、という行動をしていました。

しかし水位が減少してヒーターが露出している状況が火事につながってしまう危険性があるとまでは知らず、今回記事を書くにあたって調べてみた後、やはり危険な状況だったのだと分かりとても驚きました。

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熱帯魚用ヒーターの火災対策

熱帯魚用ヒーターの使用方法によっては、火災の原因にもなり得るということをご説明してきました。

次に火災の可能性を減らすために、行政やメーカーが協力して行ってきた対策などの取り組みをご紹介します。

行政の対策

東京消防庁と経済産業省ではそれぞれこの事態を重くとらえ、状況改善を求めてきました。

東京消防庁では、2012年8月からヒーター表面温度が上がりすぎない新たな基準の製品を販売するよう働きかけています。

経済産業省は2015年7月に、「観賞魚用ヒーターが空焚き状態になってもヒーター表面温度が400度以下であること」という内容を法律の中に盛り込みました。

2016年夏以降新しい基準を満たしたヒーターのみが販売可能になっています。

メーカー側の対策

メーカー側の対策としては、2012年に作られた「統一基準規格(SH規格)」があげられます。

観賞魚用ヒーターの安全に関するこの決まりは、その後2015年に内容が改定され、以下のような内容が定められました。

・紙が自然発火しない400度の温度規定
・ヒーターを覆うカバーに対燃性の高い材料を使う

2015年7月に施行された経済産業省の電気用品安全法にもこの内容が取り込まれています。

使用者側の対策

それでは私たちユーザー側はどのような対策を取ればよいでしょうか。

考えられるポイントは4つあります。

①SH規格ヒーターの購入

1つ目は前述の「統一基準規格(SH規格)」のついているヒーターを購入することです。

「統一基準規格(SH規格)」に当てはまる商品には、以下のSHマークがついています。

観賞魚用ヒーター統一規格「SHマーク・SH規格」

規格がつく以前のヒーターを使用している方もいるかと思いますが、ヒーターはある程度は消耗品と言えます。

新しく買い替える時期がきましたら「統一基準規格(SH規格)」の商品を選ぶことでより安心な環境を手に入れることができますね。

おすすめの商品はこちらです。

私もこれを使用していますが、コンセントに差すだけで冬場でもきちんと26度前後を保ってくれますし、機能面で全く問題なく使用できています。

アクアリウム初心者から中級者の方まで幅広いニーズに対応できる商品です。

「統一基準規格(SH規格)」の商品なので安心感もありますね!

②水中から出すときコンセントから抜く

2つ目は水槽掃除などでヒーターを水中から取り出すときは、手元のスイッチだけではなく必ずコンセントから抜いておくように意識することです。

電源が入ったままでは、水槽付近の台やバケツなどに何気なく置いてしまうのも危険な状況だと言えます。

コンセントから抜いて可燃物に触れないような場所に置くか、いつも目の届く範囲に置いておけば、火災に発展してしまう可能性は低くできますね。

③定期的な水位の確認

3つ目はヒーターが空気中に露出してしまっていないか、定期的に水位を確認するようにすることです。

私の体験からしても、乾燥する時期などはあっという間に水位が下がってしまうこともあります。

毎日のエサやりや健康チェックの際に、水位も確認するように習慣化してしまえば安心ですね。

④ヒーターの置き場所に気を付ける

4つ目はヒーターの置き場所についてです。

特に「亀」など水位の低い状態でヒーターを使用して飼育するような場合に注意が必要です。

私もこれを知ってからすぐに自分の水槽のヒーター置き場所を変更しました。

水槽内に設置しているろ過装置やアクセサリなどの可燃物の付近や、水位が下がるとすぐに露出してしまう水面近くには設置しないようにしましょう。

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まとめ

今回は熱帯魚用ヒーターで火災を起こしてしまう可能性があることや、その原因、対策などについてご紹介しました。

火事になってからでは大切な生体だけでなく、水槽や、場合によっては家財まで失ってしまう事態になりかねません。

規格が採用されている商品を購入したり、安全に対する意識を高く持ったりすることでより良いアクアライフを楽しむことができますね。

ヒーターの安全性が気になるあなたは、ぜひこの記事を参考にして、ご自身のアクアリウム環境をチェックしてみて下さい!